総量規制ってどういうこと?意味や背景・メリット・デメリットを解説!

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総量規制ってどういうこと?意味や背景・メリット・デメリットを解説!

消費者金融などの貸金業者5社以上から借入れを行う、いわゆる「多重債務者」の存在は、日本で大きな問題となりました。
このような問題を解決するため、国が貸金業法を改正して取り入れた制度が「総量規制」です。

一見すると、消費者にとって有利になったのか、それとも不利になったのか、単語だけだと分かりにくいですよね。
そこで、この記事では総量規制の意味や生まれた背景・総量規制に伴う消費者のメリット・デメリットについて、分かりやすく解説していきます。

◎総量規制とは?

総量規制とは、過度な借入れから消費者を守る目的で定められたもので、年収などを基準として、収入の3分の1を超える貸付けを禁止する制度です。
一例を挙げると、年収300万円の消費者が貸金業者等から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。

◎総量規制が生まれた背景

総量規制のような仕組みが設けられたのは、貸金業者が消費者の返済能力を超える貸付けを行っていたことに一因があり、返せるあてのない人にお金を貸していたことが問題となったからです。
貸付金に一定の制限を設けることで、消費者が計算破綻するのを防ぐねらいがあります。

この制度は、主に生活目的の借入れに適用され、住宅ローンなど制度から除外されるものや、個人事業主の事業資金貸し付けのような例外も存在しています。
また、複数の金融機関からお金を借りたとしても、総量規制は適用されます。

◎総量規制が消費者にもたらしたメリット

総量規制によって、消費者が借入れできるお金に上限が設けられたため、消費者が際限なく借金をする状況には一定の歯止めがかかりました。
一度多重債務におちいってしまった場合、どこからどれだけ借金をしていたのか分からないケースや、厳しい取り立てで自ら命を絶ってしまうケースも数多く見られたため、法律が債務者を保護する点では安心して借金を行えるようになりました。

また、例外として「総量規制を超える」借入れができるケースもあるため、全ての消費者が総量規制の対象となるわけではありません。
総量規制によって、借りる側・貸す側の心理に明確な一線が引かれたことは、大きな一歩だったと言えるかもしれません。

◎総量規制が消費者にもたらしたデメリット

借金に歯止めがかかったとはいえ、それはあくまでも法律上の話・ノンバンクの金融機関に限った話です。
銀行カードローン・法人としての借入れは総量規制の対象外であるため、人によってはお金を借りる先が変わっただけという指摘もあります。

銀行や貸金業者からお金を借りられず、闇金に手を出して破産さえできない状態にまで追い込まれるケースも十分考えられます。
総量規制によって、より厳しい状況に追い込まれる人も、一定数存在しているのが現実です。

◎まとめ

総量規制によって、過度な借入れで首が回らなくなる人は、資料を見る限りは確かに少なくなりました。
日本弁護士連合会の調査結果によると、かつては230万人いた多重債務者は、2015年には14万人にまで減少しています。

しかし、最も望ましいことは、そもそも「普段の生活で借金をしない」状況を実現することです。
借りる際も、極力低金利の銀行などに相談することから始め、自分の身の丈に合った生活をすることを心がけたいものですね。

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